Aging and Down Syndrome 高齢化とダウン症ガイドブック


概要

 ダウン症候群の成人は、「加速老化」をするといわれています。これは、一般よりも早い年齢の成人に、老化に共通する典型的な症状および身体的特徴がみられるからです。本レポートではその詳細が報告されています(英文のみ)

医療的なこと

 ダウン症候群の成人が高齢化するにつれて、突然の気分の落ち込みや不安など、様々な行動変化がみられます。

 アメリカでは、ダウン症候群の成人期、中年期、老齢期の変化について、徹底的な医学的調査が進んでいます。

高齢化への備え

彼らの将来に向けて、社会的なコンタクトの継続や、中年期以降の生活の場の確保、定年退職、老後の生活、終末期など多くの問題が非常に重要な課題として考えられています。持続可能な計画を立てるには、常にいくつかのステップを前もって考えなければなりません。



アメリカでは、ダウン症候群のある人々の平均余命は引き続き上昇しており、2017年の調べによればダウン症のある人々の平均余命は58歳と言われています。すべてのダウン症のある人々が合併症を伴ったり、重篤な病気を発症するのではないので、その健康管理を適切に行うことが大切なことです。

 

DS21.infoによれば、全米ダウン症協会(NDSS)ではダウン症のある人々の老齢化問題の情報提供を行っています。高齢化への計画、健康管理の重要性が指摘されています。

 

加速する老化プロセス

幼児期にはゆっくりと成長する彼らは、40代に入ると徐々に老化が加速されて行くようです。そのメカニズムはまだ解明されていませんが、21番目の染色体にその要因があるのではないかと言われており、米国ではその調査・研究が進んでいます。

 

40代、50代といえば、ダウン症の無い人々も中年期に差し掛かり、60代、70代になると老化が進みます。ダウン症のある人々は、そのサイクルが20年ほど早いのかもしれません。

 

生き方を考える

 ダウン症のある人々といっても、知的障害の程度が重度な人から軽度の人までさまざまです。自宅から作業所に通う人もいれば、グループホームで過ごす人もいて、会社で働く人、アーティストとして独り立ちする人など、様々な暮らし方をしています。

 障害があっても、住み慣れた地域で暮らすことが良いされていますが、これもステレオタイプな考え方であり、本人の意思を尊重するだけでは解決しない問題も多々あります。状況に応じてグループホームや施設で家族と離れて暮らす選択することもあります。

 

健康管理

 ダウン症のある人々の健康管理と本人や家族に対する支援はこれからもっと必要になります。肥満の解消や、様々な合併症の早期発見・早期治療をするためにも、彼らがどのような病を発症するリスクが高いのかについて知る必要があります。


CANは、ダウン症候群の成人の中年期、老齢期の課題を共に考え調査し、Quality of Lifeについて検討することに興味のある方々を募集しています。きょうだい、親御さん、医療関係者などの専門家のお力も必要としています。是非、ご連絡ください。  canjpn@gmail.com ケアラーアクションネットワーク